この1月は、毎年ホームステイでお世話になっているタイファミリー3姉妹のひとりの結婚式に出席するために渡タイ。いつもの通り、大好きなファミリーの家にステイして、婚約式〜結婚式まで参列させていただきました♡
今思えば、彼女と知り合ったのは、2010年。かれこれ9年前の旅先での出会いでした。以来、彼女たちが日本にきたり、私が訪問したり、はたまた旅先で合流したり・・・を繰り返し、いつからか、ホームステイをさせていただくのが毎年の恒例行事に。
大切なのは結婚式よりも婚約式
新郎一族が新婦を迎えにやってくる
さて、タイのウェディングにまつわるセレモニーで一番大切な婚約式。
婚約式は朝早くからはじまります。新郎一族が、金塊や金銭、高級な食べ物などを抱えて朝早くから新婦の家を訪ね、新婦の家族、親戚、友人に結婚の許しをもらいます。
対して、新婦側の友人や親戚・家族は紐でゲートを作り、無理難題を新郎に投げかけます。新郎はその課題を次々とクリアして、妻の待つ部屋へと妻を迎えに行くのです。この光景がなんとも面白い。「腕立て伏せを20回!」など様々なユニークな課題をあげていました。
婚約式で一番大切なパート
家族親族にお茶を振る舞う
無事に課題をクリアして新婦側全員からの同意を得た二人は、今度は参列者親族全員にお茶を振る舞い、参列者は新郎新婦にギフトを渡します。長老のおじいちゃまから始まり、最後は友人まで。
私の友人一族は、まさに「ザ・ビッグファミリー」!この儀式が長いこと長いこと。かなり長い時間を費やして、ひとりひとりとご挨拶をします。
私は新婦の姉妹から事前にお金より物が良いよ!と言われたので、自分では買わないであろう質の良いタオルセットをギフトにしました。婚約式は新婦のためのものなので、みんな「金」を渡しているんだとか。日本では、お年玉から始まりお祝いごとにお金を包むことが多いのですが、タイでは、日常的にお金よりも「金」を送ることが多いそうです。
寝室で先輩カップルからの教えを
お茶の儀式が終わったら、新郎新婦は新居に向かいます。ここでの儀式は本当に興味深いものでした。
寝室のベッドに年配のカップル数組が順番に横になり、新郎新婦に向けて結婚の秘訣?のようなものを話します。“結婚の先輩カップル”からの話が終わると、今後は新郎新婦の番。これから新しい人生を歩く二人がベッドに横になりこの儀式が終わります。なんともユニークな儀式でした。前回はこのベッドの儀式には行かなかったので、今回はとてもとても興味深く、慣習と文化の違いを体験でした。
婚約式はここまで。新婦の実家で行われる婚約式は、前夜に業者さんが装飾に入り、当日の司会進行も家族が仕切り。なんともゆるくゆるく、でもきちんと年配の方々を敬う温かい行事でした。
タイの結婚式②に続く…