ひと足先に試写させていただいた韓国映画
タクシー運転手<4月21日公開>
この試写のレビューをなんという言葉で
書き始めたらいいのかわからないくらい
いろんな要素がぎゅっと詰まった映画でした。
韓国で起こっている事件の噂を聞きつけた
日本駐在のドイツからの特派員ピーターは、
記者として、その真実をレポートするために韓国へ渡ります。
ピーターが現地で撮影して日本へ持ち帰ったフィルムが
世界中へ報道されたことが
この事件が終焉へと向かうきっかけとなりました。
この映画”タクシードライバー”は、
何も知らない運転手がピーターをソウルから光州まで
乗せて行くところから始まります。
平和なソウルでの暮らし。
そして一転、彼らが実際に光州で見たもの。
そんな厳しい状況の中でも、やわらかい温かい空気を感じる
朗らかな人と人とのつながり。
そして、人間としての心の葛藤など、
その歴史的事件の衝撃さと、ヒューマニティーと
・・本当に見応えがあるストーリーでした。
題材としては、重いテーマではありますが、
私的には、見るべき映画としておすすめしたい作品です。
忘れてはいけない歴史に残る事件。
二度と繰り返してはいけないというリマインドとして。
表面に見えている部分と内にある部分は
異なるという、人生の教えとして。
さらに、人間としての正義感。
自分だったら、どうするだろう。
まるで試されているような気さえする…
そんな場面もたくさんあり、
そして、何よりもこの映画で一番注目すべきは
人と人との触れ合い。
言葉が通じないなかでも、同じ時と空間を過ごしていく
人と人との触れ合いのなかで生まれる大切なもの。
本当にたくさんの要素がぎゅっと詰まった、
とても学び多い映画でした。
この事件が起こったのは、1980年。
韓国が民主化したのは1987年です。
実は、私。
この民主化へ向けた不安定な最中の
1983年に韓国へ行ってます。
当時12歳でした。
その頃に参加していた合唱団の
姉妹都市交流での渡韓でしたが、
ただ純粋にツアーのメンバーに選ばれて、
とびきり嬉しかった私の想いとは裏腹に
母は断固として反対。
母を説得するために、
当時の担任の先生に助けを求めて、
最終的に行かせてもらいました。
今思えば、子供の私は何も知らなかったんです。
大人になってからそのことを思い出し、
少し歴史を調べてみたら、
母が反対したのは当然。
よく行かせてくれたなぁ、とつくづく思います。
昔のアルバムを見返しても、
その時の写真は出発時のものだけ。
韓国での写真は一枚もありません。
そして、長時間乗っていたバスのカーテンは
ずっと閉じられていて、
カーテンの隙間から見た外の世界は、
子供ながらに、ひと昔前の日本のようだな、
と思った記憶が残っています。
今回、この”タクシー運転手”を見終えてから、
当時の1回きりのパスポートを開いてみました。
1983年3月29日~4月3日まで韓国に滞在。
到着地は金浦港、帰国は福岡空港。
目的地は釜山だったので、
金浦から釜山まで長い道のりをバスで走ったようです。
韓国は国土が小さい国です。
そんな不安定な情勢の中で訪れた韓国。
35年前に子供ながらに感じたこと、
うる覚えの記憶が少し肉付けされたような気がしています。
タクシー運転手 4月21日土曜日公開
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4.21(土)より、シネマート新宿ほか全国公開
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