【6月16日(土)公開】母という名の女

 

一体全体どうしたらこんなことが起こるのだろう?

 

女性という性の両極にある二つが描かれ、

そして、その均衡がボロボロと崩れ落ちていくような

なんとも言えない後味が残るストーリーでした。

 

母という名の女

 

メキシコのリゾート地、バジャルタの海辺の別荘。

 

ここで姉と暮らす

17歳のあどけないバレリアの出産を支えるために

やってきた姉妹の母、アブリル。

 

娘を思う母の表情が、

バレリアが出産を終えた後から

時を経て、愛情、嫉妬、欲望、怒りなど

あらゆる感情が入り混じって

少しずつ変容していく様が

あまりにも衝撃的すぎました。

 

 

なんで?なんで?

と思うことがたくさんあるのですが、

その背景を辿る、推測することすら

全くできないほどに、

アブリルの変化とバレリアの

二人の女性性がクローズアップされています。

 

アブリルはどこに住んでいるの?

彼女の過去に何があったの?

どうして娘二人とバラバラなの?

娘たちの父親とは何があったの?

 

ありとあらゆることが全く見えてこない。

余計な情報が一切入ってこないから

なおさら、このアブリルとバレリアの二人の

女性として、母としての意識下の世界だけに集中して

スクリーンから全く目を話すことができない

約100分のストーリーでした。

 

 

舞台となる別荘は

テラスが海に面しているという

素晴らしい場所なのですが、

この映画の中では、

最高に爽やかであるはずの海辺のロケーションも

なぜだかどんよりとした空気で描かれているのも

この衝撃のストーリーに拍車をかけています。

 

どの感情も、少なからず誰にでもあるもの。

そのバランス感が崩れたら・・・

女性の怖さを見た気がします。

 

 

 

『男と女、モントーク岬で』

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6月16日(土)、ユーロスペースほか全国順次公開

©Lucía Films S. de R.L de C.V. 2017

配給:彩プロ

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